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NPO法人活きる設立15周年

令和2年8月14日(月)

 NPO法人活きるは平成17年2月に設立しました。これを記念して今までお世話になった方たちへ記念品を贈呈させていただきました。


 あれから15年経ちました。当初は具体的な活動計画もなく、理事長の染野と副理事長の宮脇が自分たちの経験を生かして、障害者の方たちが生活スタイルで困っていることがあったら相談に乗るという活動を福祉交流センターのエレベーターの裏を借りてほそぼそと始めたのです。

 そのうち、当事者会員やボランティア会員は徐々に増えていき、障害者の社会参加を促すためのイベント開催を始めました。外へ出ることが困難な障害者が楽しめるイベントを企画したのです。今では定番イベントになっている電車でGOバスハイク生の音楽を楽しむコンサートラジコングランプリなんてイベントもありました。そして、親睦を図るためのバーべキュー大会は口実を設けて頻繁にやったもんです。
 NPO法人活きるの当事者メンバーは全員移動困難者です。メンバーが容易に外出できる環境づくりのためにクルマでの送迎を考え、国土交通省の許可をもらって福祉有償運送(移送サービス)を始めました。時期を同じくして、郵便局本局付近にある市が管理しているビルの玄関ロビーを無償で貸してくださることになり、移送サービスの拠点として活動を始めたのです。机を2つ置くといっぱいになる狭いところでしたが、事務所を設けたといううれしさと、広い駐車場があったのでみんなが集まってバーベキューなどを楽しんだことを覚えています。また、24時間テレビから福祉車両も贈呈され、車いすユーザーの移動も完璧になったのです。
  
 上記のビルの解体が決まったので事務所を移転することになりました。移送サービスの運営も順調に伸びて家賃を払えるようになっていました。しかし、高額家賃は出せないので手を尽くして探したところ駒場に元店舗だった建物の一部を格安で借りれることになりました。大家さんの好意で借りていない大きな喫茶スペースも使わせてもらえたのです。また、駐車場も広く無料で停めさせてもらえたのです。
 こちらへ引っ越したことで事務所機能が強化され、本格的な法人活動が展開できるようになりました。新たに始めたことは障害者の就労の機会を作るために冷凍水産品の販売笠間焼のユニバーサル
食器
(人にやさしい器)の販売です。
   
 魚販売は会員さん所有の空き家を超格安で貸していただき、販売拠点にしました。出張販売も積極的にやりました。 ユニバーサルデザイン食器は主にネットショップを開設し通販にし、障害当事者にネット管理を担ってもらいました。就労支援についてはなかなか就労に関われる方が少なくなり廃止しました。

 講演会の開催、講師の派遣も積極的に行い、多くの方にNPO法人活きるの活動の理解を求めたのです。その事務所も大家さんの都合で退去することになり、新たな物件を探したのですが、バリアフリーで安いところはありません。 じゃあ、建てちゃおうということで現在の事務所を建て、6年経ちました。
 現在は各方面からの信頼も得て、障害者支援活動は行政や社協との協働や各種委員会への参加、福祉計画、講演活動、障害に関する講演、高齢者の支援活動など多岐にわたる福祉にかかわる活動をするようになりました。

 今では会員数74名、移送利用会員332名に巨大化しました。特に移送サービスは年間に約9000件の送迎を実施していて市内の移動困難な方から喜ばれています。ただ、全体が高齢化してきたので今後の継続のことを考えなければいけません。

詳しくは10年の歩みを参照してください

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