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電車でGO=歌舞伎座


平成27年5月20日

 昨年の電車でGOは東京タワーへ行く計画を立てましたが残念ながら雨で中止になりました。その後、近いところで電車での外出を再度計画したのですが、その日も雨で中止という残念な年でした。

 車椅子利用者がボランティアさんとともに電車に乗って外出する、この「電車でGO」というイベントはNPO法人活きるを設立する前の「地域に活きたい障害者の会」の時代からやっていたもので、公共交通機関のバリアフリー化に大いに寄与したと思われるNPO法人活きるの一番大切なイベントです。 当初は鉄道の駅に体が不自由な方がホームに昇り降りするためのエレベーターやエスカレーターはほとんど設置されておらず、車椅子の方が階段昇降する際は駅員さんが人力で運んだのです。 NPO法人活きるの重度当事者の殆どは電動車椅子を利用していてみんな100kgの重量があります。一番重い人は170kg位あるでしょうか。その重量級車椅子利用者が同時に何人も駅に来るわけですから、駅員さんはヘトヘトです。 そして、ホームと電車の間の隙間を渡るスロープもなく、障害者の対応について駅員さんへの教育もされていなかったので駅はパニック状態でした。 それが、今ではほとんどの駅にエレベーターや車いす用のエスカレーターが設置されているし、駅員さんの対応も安全を配慮した敏速な対応をしてくれます。このような発展に「電車でGO」がお役に立ったのだと自負しているのです。

 さて、今年は2013年に生まれ変わった歌舞伎座を見に行くことにしました。今回の参加者は総勢16人、そのうち車椅子利用者は6人です。電動車椅子は5人です。 取手駅に9時に集合し、早速常磐線に乗り込みます。 取手駅は我々の仲間が頻繁に利用するので車椅子への対応は慣れていますが、さすがに6人同時はちょっと大変です。北千住で東京メトロ・日比谷線に乗り換えて東銀座まで行きました。 さすがに最近の駅員さん車椅子の扱いに慣れています。ただ、6人同時の移動は乗り換えに大変時間がかかります。大型車椅子が多いためエレベーターには一人しか乗れません。
電車内は1区画を占領 ホームでは整然と 乗り換えは時間がかかる

 歌舞伎座は東銀座駅に直結していてアクセスはとても便利です。雨でも問題はありませんが今日は最高の行楽日和で5月なのに真夏の様相です。 まずは歌舞伎の正面で記念撮影。いかにも観劇に来たふりをしています。 今回は観劇の予定はありません。 写真を撮った後は食堂が混む前に、早目の昼食を摂ることにしました。歌舞伎座と同時に建設されたGINZA KABUKIというオフィスビルの5階に向かいました。ここには屋上庭園や歌舞伎座ギャラリー、レストラン、おみやげ屋さんがあります。その一角にある老舗の海苔屋さんが運営する寿月堂で銀座の食事を楽しみました。
屋上庭園を眺めながら食事 海鮮サンドイッチ ちらし寿司

 その後、自由行動です。各自、思い思いに歌舞伎座周辺をぶらぶらし、地下の2階にある「木挽町広場」でおみやげを買いながらだらだらと過ごしました。時間的な成約もあるので色んな物を見る余裕はありませんでしたが、「木挽町広場」でみんなでのんびりとした時間の中でいっぱいお話をすることが出来ました。 帰りのラッシュアワーの前の午後3時ころに銀座を後にし帰路につきました。都会への外出は疲れましたが、とても良い時間を過ごせました。この大切なイベントは今後も継続します、来年も一緒に行きましょう

記:宮脇


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