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NPO法人移動支援 Rera主催 
「石巻福祉送迎講習会」
                                                             
平成28年3月20日
 5年前の3月11日に東日本を襲った未曾有の大地震。未だに深く記憶に残っています。
 宮城県石巻市も津波で大きな被害がありました。 未だに復興途上で多くの市民が不便な生活を強いられています。
そんな石巻市で福祉移動支援を展開しているNPO法人移動支援 Reraから声がかかり、移乗介助の講師を依頼されて行ってきました。
 NPO法人活きるでは寝たきりを少しでも減らすために、当事者が安全で快適、そして介助者に負担のない移乗介助の勉強会を隔月に開催しています。 力任せの身体介助は肉体的に大きな負担になり、それが精神的に追いつめられて悲しい結果になることも少なくありません。 適切な技術で介護の負担がなくなれば家族に明るさが取り戻せます。

 常総市の水害による移動困難者の支援のためのボランティア講習会に呼ばれ、そこでReraの村島代表とお会いして興味を持ってもらいました。 Reraは石巻で移動支援を無償で展開している素晴らしい団体で、ちょっと遠いけど喜んで依頼を引き受けました。 宮城の牡蠣も魅力でした。
 講習会前日に松島入り。 ゆっくりと休んで翌朝に会場の石巻専修大学に行きました。 大学の周囲には無数のプレハブ長屋が異常な雰囲気で並んでいました。 仮設住宅はまだ7000戸あるそうです。 この現実は他地域にはあまり知られていないでしょう。
 今回の講習会は主に石巻市で移動支援の基本を学んでボランティアをしてもらうためのものです。約40人ほどの受講者がいて中には介助技術の習得を期待して来られた方もいました。 福祉移動支援の心構えとリスクマネージメントの座学と福祉車両での移動技術、そして移乗介助のの技術の実技講習を2組に別れ午前と午後に講習をしました。 皆さん非常に真摯な動機で来られていて、どれだけ自分の指導が役立つか不安でした。Reraのメンバーも多く受講されました。

 講習内容はとりで障害者協働支援ネットワークが発行した「障害者のための防災マニュアル」をベースにして特殊な条件下での車いすの介助方法や救助の仕方、そしてベッドと車イス間の移乗技術を見てもらい経験してもらいました。 短時間の講習でマスターするまではいかないものの何らかのインパクトはあったと思います。 指導技術の未熟さを感じたのも今後の課題です。

 講習を終え、スタッフの皆さんと打ち上げをしたのですが、Reraの皆さんや仙台の移動支援団体の方々の志の高さを痛感しました。 要するに当事者の経験は大きな力となり貴重な情報源なのです。 NPO法人活きるは当事者としての地域福祉貢献とともに今回のように他地域との連携でより多くの知識を吸収したいと思いました。
宮脇 記
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