バスハイク '20
令和2年10月4日
 令和2年は新型コロナウィルスの感染が世界中に蔓延し、NPO法人活きるのイベントも不特定多数が参加するものはすべて中止になりました。家にひき困ったり、外出はデイサービスか事務所くらいのつまらない1年です。そこで、少しでも楽しい時間を作るため例年開催しているバスハイクだけはやろうと決めたのです。
 活きるのバスハイクは車いすの人が公共交通機関で行けない観光地に福祉車両で遠足に行くイベントです。狭い福祉車両で大勢の人が乗って行くのですが、参加者はNPO法人活きるのメンバーのみで、事前に検温と消毒の徹底を行い、現地では他人と接触がないように心がけて感染予防をしたうえで決行したのです。参加者は車いすユーザーが5名、ボランティア及び家族が8名の総勢13名です。障害者福祉センターあけぼのの福祉車両をお借りして、車いすの方は3名と2名に分かれて乗車しました。5名全員が電動車いすで巨大な上に重い!! 3名乗車の方は、かなり苦労して車いすを固定しました。乗車に20分ほど要してしまいました。少し出発が遅れましたが、別に慌てるたびではありません。

 

 
 予約していたイタリアンレストラン・ロッソに到着したのが10分遅れです。13人でうち車いすユーザーが5人の予約を快く受けていただきました。玄関に5cmほどの段差があるのでスロープを持っていきました。この程度の段差なら普通車いすなら問題ないけど、みんな重い!ご近所の床屋さんが見かねて手伝ってくれたのです。ランチはパスタセットです。好きなパスタとサラダ、飲み物とデザートがついて、1000円! サラダもパスタもデザートもボリューム満点です。そして、美味しかったです。
 1時間ほどのランチを済ませ、現地のラクスマリーナまで徒歩で向かいました。ラクスマリーナの専務は以前から障害者のマリンスポーツイベントでNPO法人活きるのメンバーがお世話になり、取手でバリアフリーについての講師をしていただいたこともあります。
 事務所で乗船券を購入していると、専務が来られ、船まで自ら案内してくれました。乗る船ホワイトアイリス号は定員86名で結構大きな船です。車いすの方もタラップを使って乗り降りできます。ただ、やはり巨大で重い活きるの車いすはちょっと大変でした。

  

 

 
 車いすの方が遊覧船に乗るという経験はなかなかできないと思います。また、一人で行くのも困難でバスハイクというイベントがあるからこそ車いすの方が楽しめる機会を作っていると思います。今回も霞ヶ浦名物の帆引き船を見ながら、のんびりと航海できて、十分楽しめたと思います。車での移動は時間の制約や行先を自由に変えられるのでバタバタ感がありません。デメリットは車の乗車定員が決まっているので、多くの方に呼びかけられないことです。主役は車いす当事者なので、ボランティアさんは当事者の介助をする必要があり、誰でもいいというわけにはいきません。これが、電車でGOとの大きな違いです。
 来年はぜひ電車でGOとバスハイク、そしてその他のイベントを開催できることを期待します。


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