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第28回介護技術勉強会

平成27年10月18日
特別養護老人ホーム「水彩館」

 前回と同様に今回も特別養護老人ホーム「水彩館」で開催させてもらいました。
 今回は 11名と若干少人数でしたが、初参加の方が5名も居ました。 その分、じっくりと中身の濃い勉強会になりました。 その中には来春に介護職になる高校生もいました。

 今回はまず片麻痺の人を想定してベッド上での体の移動と端座位への補助作業を練習しました。介助者は体全体を使うことで負担が軽減されます。 また、当事者の残存機能を使ってもらうことで機能維持と介助者の負担軽減にもなります。
体全体を使って移動 握力があれば自分で起きられます 少しお手伝いをするだけ
 次はレギュラーの立ち上がり介助です。 これも、当事者の残存機能を精一杯活かして機能維持も考えた介助です。
 立ち上がる能力の確認は、仰向けに寝た状態でおしりを浮かせてもらい、その隙間に拳が入れば立ち上がれる可能性が大きいです。 但し、膝が曲がった状態で拘縮してる場合は不可能です。

 そして、立ち上がりの3原則が有ります。
 
●前準備
   前よりに腰を掛ける、足を肩幅に広げる
 ●3原則 
  1)椅子の高さ  膝高 +2〜3cm
  2)足を引く
  3)前傾姿勢
これらを心がければ、お互いに負担なく立てます。
膝の横の骨を腓骨頭といいます 腓骨頭からかかとまでの長さを
下腿長といいます
        ↑
受講者に意味がよく分かるように表示しました。
油性ペンで書いたので、字が消えるまで時間がかかるでしょう。
利用者さんには絶対にしないように・・・
先生のお手本 みんなで練習します

 今回は在宅のNPO法人活きるの重度メンバーとそのご両親が見えました。 家庭での介助はだいたい一人で行うことが多いので体力的に大変です。 特に高齢になると体を傷めることも有ります。 特にベッド←→車椅子の移乗介助は大変な作業です。 プロの介護士でもできない人が居ます。
 この介護勉強会はそんな場面で負担のない技術を勉強してます。 受講者はプロが多いのですが、ぜひ介護家族やボランティアさんに参加して欲しいのです。
 立ち上がり介助の次は、いよいよトランスの技術です。 2ヶ月に一度の勉強会なので、普段使わないとなかなかしゅうとくするのがむずかしいのです。 習得するには継続して勉強会に参加する必要があります。
抱えるトランス スーパートランス 床からの移乗

 居宅サービスや在宅介護で意外とよくある場面ですが、ベッドや車椅子から床に落ちてしまって、元に戻したい時があります。これを力技でやるのはとても困難で無理をすると簡単に体を壊してしまいます。 今回も何度か練習しましたが、なかなかコツが掴めません。 覚えれば非常に役に立ちます。 練習あるのみ!!

次回は12月20日(日) 9時より 白山公民館の会議室1・2 です。  多くの方の参加をお待ちしてます。

宮脇貞夫


開催予定はNPO法人活きるの公式Facebookでお知らせしています。
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